
敏感肌でお悩みの方のお肌は乾燥肌でもあります。
乾燥性敏感肌という言葉がありますが、生まれつきアレルギーなどでちょっとしたことで肌トラブルが起こるような敏感肌でない限り、お肌の乾燥から敏感肌になっているケースがほとんどです。
敏感肌と乾燥肌がなぜ関係するのか、そして乾燥性敏感肌のケア方法についてご紹介します。
ポイントはお肌のバリア機能
敏感肌と乾燥肌、一見異なるお肌の状態を指しているように思いますが、敏感肌の原因と乾燥肌の状態を考えるとつながりがわかってきます。
敏感肌の原因というのはお肌のバリア機能の低下といわれています。
お肌のバリア機能というのはお肌を外からの刺激から守ったり、お肌の水分が失われないように守ったりする元気なお肌が本来持つ機能を指します。
ですが、なんらかの原因によってお肌のバリア機能が失われるとバリア機能がないのでお肌の潤いを失いやすくなり、お肌への刺激も直に受けます。
それによってお肌のバリア機能があった時には刺激として認識しなかった刺激も刺激と感じるようになったり、それまでと同じようにしていてもお肌の乾燥が激しくなったりします。
次に乾燥肌というのはお肌がカサカサに乾燥している状態です。
乾燥肌には2種類あると言われていて、見たままのカサカサ乾燥肌と見た目はオイリーで脂性肌状態で皮膚自体はカサカサの乾燥肌です。
カサカサに見える乾燥肌はお肌に潤いもなければ、皮脂もない状態です。
オイリー肌に見える乾燥肌は潤いはないけど、皮脂はあるという状態です。
実はお肌のバリア機能の大半を担っているのはお肌の潤いと皮脂膜です。
そのため、バリア機能が失われた敏感肌というのはお肌の潤いや皮脂を失った乾燥肌と同じ状態とも言えます。
敏感肌も乾燥肌もどちらもお肌のバリア機能が失われた状態という共通点があります。
簡単にいうと、乾燥肌によってもたらされるお肌の次の段階が敏感肌とも言えます。
だから乾燥性敏感肌と乾燥を強調して関係性を訴えています。
乾燥性敏感肌におすすめのケアとは?
上記のように乾燥肌と敏感肌はどちらもお肌のバリア機能が失われた状態となっています。
そのため、乾燥肌&敏感肌に必要なケアというのはお肌が本来のバリア機能を取り戻すお手伝いをすることです。
お肌のバリア機能を取り戻すにはバリア機能を失う原因と反対のことをすれば良いわけです。
お肌のバリア機能を失う原因は、
①皮脂分泌が少ない、又は皮脂の奪い過ぎ
②お肌に負担をかけすぎ
③睡眠不足
③偏食や栄養不足
④ストレス
⑤運動不足
⑥血行不良
などなど多岐にわたりますが、スキンケアの範囲でカバーできるのは「不足した皮脂のサポート」と「化粧品によるお肌への負担の軽減」です。
また、皮脂が失われると比例してお肌の潤いも失われますので、「お肌への潤いチャージ」もスキンケアでサポートできます。
つまり、乾燥性敏感肌のケアには
・お肌への潤いチャージ
・不足した皮脂の代わりの油分をチャージ
・低刺激
これら3つを満たしたケアが必要となります。
低刺激な化粧水+乳液でケアしても良いですし、
低刺激な乳液だけでケアしても良いです。※乳液は水分と油分をバランス良く補えます。
乾燥肌向けや敏感肌向けの乳液などが販売されていますので、それを利用されても良いですし、赤ちゃん用のベビーローション(乳液タイプ)を代用しても大丈夫です。
また、お肌は汗や皮脂・垢などで汚れがちですが、汚れを放置していると皮膚常在菌の異常繁殖などを招き肌トラブルの元となるため、お肌をキレイに保つことも必要です。
そのためには洗顔やボディソープなどお肌を洗う化粧品にも注意が必要です。
お肌にやさしいことはもちろんですが、脱脂力が強すぎるものは避けるべきです。
こちらも敏感肌や乾燥肌の方向きの洗顔料やボディーソープが売られていますので、それを使ってももちろん良いですし、赤ちゃん用のベビーソープを代用されても良いです。
とにかく低刺激で清潔を保ち、お肌のバリア機能をサポートできるよう水分と油分を補うケアをしてあげることが乾燥性敏感肌のケアにはおすすめです。