敏感肌の悩みを持つ女性はたくさんいます。
女性に限らず男性の方でもいらっしゃいます。
使う化粧品が合わない、ちょっとしたことですぐに湿疹ができる、カブレる、赤みが出るなど普段の生活にも影響を及ぼし、肌トラブルの頻度に愕然とされることも少なくないでしょう。
敏感肌はお肌が弱ってしまい正常にお肌のバリア機能が働いていない状態です。
敏感肌の悩みから解消されるには、敏感肌についてまず詳しく知ることが大切です。
あまり複雑な話をしてもわかりにくくなるだけですので、
2つのポイントを押さえながら、スキンケアをしていきましょう。
保湿の質に注目しよう
基礎化粧品を語る際に外せないのは保湿という言葉です。
お風呂上りは保湿ケアしましょう。
冬は乾燥しやすいので保湿ケアしましょう。
至る所で聞く保湿という言葉ですが、もっと突き詰めると保湿にも種類があることがわかります。
例を出しましょう。
ホホバオイル、これは保湿オイルとして有名ですよね。
その名のとおり、油です。
油ですので、水との相性は悪く、水を吸水し抱え込むなんてことはできません。
ホホバオイルでできることはお肌の表面に塗ることで水を通さなくなり、お肌の潤いが蒸発することを防ぐという意味の保湿です。
次に、水も化粧品には必ずといっていいほど含まれています。
水の効果をあえて言うと保湿効果でしょうか。
ですが、水をお肌に付けても少しの間はお肌の表面が潤いますが、時間が経つと元通り乾いてしまいます。
水の場合の保湿というのは潤いを与えるという意味の保湿です。
最後に、水とヒアルロン酸などでできたシンプルな化粧水を思い浮かべましょう。
水だけをお肌に付けるよりは潤いが持続していると思います。
それはヒアルロン酸によるものですが、ヒアルロン酸は油とは違って水を通さないのではなく、水を抱え込むという保湿効果があります。
つまり、保水効果というものです。
畑で例えてみましょうか?
吸水性のない砂でできた畑の場合、水をかけた後少しの間は砂が湿りますが、その後は乾きます。砂は吸水性がなく、かけた水が砂同士の隙間を通って地下に流れていくためすぐに乾いてしまうのです。
では水を吸って抱え込む土でできた畑の場合、吸水性が高いので、水をかけた後長い間湿った状態を保つことができます。この土がヒアルロン酸などの保水成分と言えます。
そして、畑の上にビニールをかけておくとどうでしょうか?ビニールをかけた部分の土は掛かっていない土に比べて湿った状態が長く続きます。
理由はビニールのおかげで水分蒸発を防げるからです。ビニールの役割がホホバオイルのような油分の効果と言えます。
大まかにいうと、保湿成分としては、水のような潤い成分、そして水を抱え込んで離さない保水成分、そして油のような水分を通さず逃がさない3種類の成分があります。
これら3種類の成分を踏まえて化粧品選びすることが大切となります。
敏感肌はお肌のバリア機能が低下している状態です。
お肌のバリア機能は皮膚が抱える水分と皮脂による皮脂膜によってもたらされています。
そのため、敏感肌のスキンケアに必要なことは、お肌のバリア機能をサポートするため、お肌に対して潤い・保水成分・油分を補給してあげることです。
シンプルな成分の化粧品を使う
敏感肌の方のスキンケアでもう一つ押さえておきたいポイントは、たくさんの成分が入った化粧品を使うのではなく、なるべく配合数が少ない化粧品を使うということです。
敏感肌の場合、必要なのはたくさんの美容成分によるお肌への美容効果ではなく、お肌になるべく刺激を与えずに潤い・保水・油分を補うことです。
そのためには何かの成分がお肌に刺激になるということを避けるために配合数が少ない化粧品で、なおかつ、お肌にとって刺激となる成分が無添加となっている化粧品を選びましょう。
少なくとも、最低限、旧表示指定成分が無添加の化粧品を選ぶことをおすすめします。
潤い・保水・油分をバランス良く補える化粧品といえば、乳液です。
化粧水だと潤いメインですし、クリームは油分が多めです。
バランス良く補うには乳液タイプがおすすめです。
敏感肌の場合は、赤ちゃんのお肌にやさしいベビーローションをご自身の保湿スキンケアに代用するのもおすすめです。